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研究内容
私達の研究室では、認知症、パーキンソン病、脳腫瘍など様々な脳の病気に苦しむ患者様に適切な薬物治療を行うことを目指して、「血液脳関門における薬物の輸送機構の解明と、それを利用した脳への薬物デリバリー法の開発」を行っています。
脳には血液と脳を隔てる血液脳関門 (Blood-Brain Barrier; BBB) があり、薬物や毒物から脳を守っています。BBBの実体は脳毛細血管内皮細胞です。BBBは脳の神経活動を維持するために必要な栄養物質を積極的に取り込み、脳に障害を与える老廃物を排除する「gate keeper」としての役割を担っています。この「gate keeper」の実体は、主に脳毛細血管内皮細胞に発現する輸送性のレセプターやトランスポーターです。当研究室では、次世代の医薬品の開発および薬の個別化適正使用を目指し、血液脳関門の機能および薬物の輸送メカニズムを解明する研究を行っています。
現在進行中の研究テーマは以下の通りです。
3) 病態時におけるBBBの機能変動と薬物輸送の関連性解明
4) 中枢治療薬の創薬・創剤を効率化する評価法の開発
5) 脳を標的とした遺伝子・高分子薬剤のDDS技術の開発